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英語の料金ページは読めても、英語での価格交渉はできない理由

見込み顧客は英語のサイトを読んでデモに申し込めますが、会話となると話は別です。特に交渉や反論が必要なファネル終盤で言葉の壁が露呈します。商談のどこで問題が生じるのか、チームが話せない言語でどう商談を進めるべきかを解説します。

見込み顧客は、英語のWebサイトを読む分にはほぼ問題なくデモの申し込みまでたどり着けます。しかし、英語で交渉することとなると話は別です。一般的に「読む」スキルの方が高いため、ファネルの初期段階では言語の壁に気づきにくいのです。

その壁が露呈するのは、買い手側が疑問や懸念を主張しなければならない後半のステージです。

なぜファネル上では言語問題が解決しているように見えるのか?

インバウンドのリードは「読む」ことから生まれます。比較記事を見つけ、料金ページを斜め読みし、デモを予約する。どのステップも自分のペースで内容を理解でき、何度でも読み返すことができます。

しかし、いざ商談に参加すると状況は一変します。求められるのは「理解」ではなく「発話(発信)」です。それもリアルタイムで、同僚の目の前で、お金という曖昧な表現が許されない話題について話さなければなりません。

EFの英語能力指数(EPI)には、ここで重要なデータが示されています。調査対象国全体において、4技能の中で通常「スピーキング」が最も低いスコアとなっています。人は話すよりも読む方が得意なのです。

日本の国別データを見てもその差は歴然で、リーディング力はスピーキング力を大きく上回っています。このギャップが、そのままあなたのファネルに持ち込まれることになります。

ただし、注意点もあります。EFの調査は一般的な成人を対象としており、B2Bの購買担当者に特化したものではありません。商談に参加する担当者は国全体の平均より英語力が高い可能性が高いでしょう。ですから絶対的なレベルではなく、「話すよりも読む方が得意な傾向がある市場では、ファネルもその非対称性をそのまま引き継ぐ」という構造に注目してください。

そして、これを見抜くのが難しい理由があります。言語的に無理のある商談は、一見「失敗した商談」には見えません。 むしろ「礼儀正しい商談」に見えるのです。短い返答、同意の相槌、鋭い質問の不在。その後連絡が途絶え、CRMには「音信不通(no response)」と記録されます。実際には、買い手が本当にネックとなっている懸念を言い出せなかったことで商談が流れてしまったのです。

ファネルのどの段階で破綻するのか?

これをステージごとに測定した調査はありません。以下は、買い手が情報を受け取るのではなく、自らどれだけ*発信(発話)*しなければならないかに基づいた私たちの分析です。

ステージ買い手が求められることプレッシャー
インバウンド調査自分のペースで読む
デモ見て聞く
ディスカバリー(ヒアリング)自社の業務フローを説明する
セキュリティレビュー要件を提示する
価格交渉異論を唱える、条件を譲らない最高
契約更新不満や課題を申し立てる

パターンは明白です。買い手が情報を受け取る側から発信する側に回るタイミングでプレッシャーが跳ね上がります。そしてそこは、成約を勝ち取れるかどうかの分かれ道でもあります。

特に詳しく見ておくべきステージが2つあります。

ディスカバリーは交渉以上にハードルが高く、しかも最初の段階でやってきます。 買い手には、チームの業務フローや他の意思決定者、これまでに試した手段などを詳しく説明してもらう必要があります。これらは長文になりがちで、母国語でしか使ったことのない社内独自の専門用語も多く含まれます。プレッシャーがかかると、人は発言を要約して短くしてしまいます。「成約の決め手となる機能」を特定できたはずの4分間の詳細な説明が、「スプレッドシートを使っています」の一言に圧縮されてしまうのです。

マルチスレッド(関係者の巻き込み)が崩壊します。 買い手側で英語に抵抗がないのが1人だけというケースは多く、その人物が唯一の窓口(チャンピオン)になりがちです。あらゆる営業手法が「1人の担当者に依存するシングルスレッド」の危険性を警告していますが、ここでは言語の壁によって強制的にそれが引き起こされます。商談が英語で行われるとなると参加を敬遠するため、意思決定者(エグゼクティブバイヤー)やセキュリティ担当者が同席することは決してありません。

解決策は、トークスクリプトを磨くことではありません。「英語で発話しなければならない」という前提を取り払うことです。それこそが、Neweyのようなリアルタイム同時通訳ツールの役割です。

相手の母国語で商談を進めるには?

AE(営業担当者)が英語を話し、買い手側のチームが日本語、ドイツ語、ポルトガル語などを話す商談の場合、次のように進めます。

  1. カレンダーの招待状に記載する。 「母国語でご参加いただけるよう、リアルタイム通訳を使用します」と1行添えるだけです。コストは一切かからず、最も効果的な方法です。英語が話せない同僚も同席させられることが買い手に伝わり、これまで難しかったマルチスレッド化が実現します。
  2. 分割画面を開く。 ミーティング通訳モードを使えば、画面を左右に分割して双方向の通訳を同時に表示できます。共有ブラウザタブから相手の音声を読み取るため、デスクトップ版のChromeまたはEdgeを使用し、アプリではなくブラウザタブからミーティングに参加してください。
  3. 画面を共有する。 通訳テキストは自分だけで見るものではありません。分割画面を共有すれば、買い手側もインストール不要・ボットの参加なしでリアルタイムに通訳を読めます。全員が同じ画面を見るため、用語のニュアンスにズレがあればその場で修正できます。
  4. 事前に用語集を登録しておく。 自社プロダクト名や業界の略語は、汎用的な翻訳エンジンが誤訳しやすく、商談で最も頻出する単語でもあります。用語集(グロッサリー)を登録しておけば、正確な表記に固定できます。一度作成すれば何度でも再利用可能です。
  5. 議事録の自動生成を活用する。 セッションを保存すると、AI議事録が会話内容(参加者、決定事項、数値、ネクストアクションなど)を、実際に話された言語に関係なくあなたの母国語でドキュメント化します。

この最後のステップは、想像以上に重要です。社内の誰も話せない言語を担当する営業がいた場合、これまではその商談内容を客観的に確認する手段がありませんでした。案件レビューはその担当者の要約だけに頼らざるを得ず、録画しても誰も理解できませんでした。しかし今では、文字起こしと要約をチーム全員が母国語で確認できます。ブラックボックス化していた営業チャネルが、通常通り監査可能なチャネルへと変わるのです。

海外展開における人員配置はどう変わるのか?

従来のモデルでは、言語圏ごとに現地でAEを採用し、立ち上げ(ランプ期間)に数ヶ月を費やしていました。Bridge GroupがB2B企業158社を対象に実施した2026年の調査によると、平均ランプ期間は過去最長の6.2ヶ月に達しています。

これは仮説検証の手段としてはあまりにコストがかかります。しかも、最大の強みである「自社プロダクトで400回のディスカバリーをこなし、相性の悪い案件を90秒で見極められる熟練AE」の経験を活かせません。そのスキルはイネーブルメント資料には載っておらず、個人の「見極める力(判断力)」であるため、新市場の新規採用者には簡単には引き継げないのです。

既存のチームで商談を実施すれば、この順序を逆転できます。まずはトップ営業が商談に入って市場を検証し、確実な手応え(エビデンス)を得てから現地採用に踏み切るのです。

それでも現地AEを採用すべきケースとは?

リアルタイム通訳は「会話」を解決しますが、「市場特有の課題」すべてを解決するわけではありません。次のような場合は採用を検討すべきです。

  • 現地のネットワークからパイプラインを開拓する必要がある場合: 現地のカンファレンスや、自社チームが話せない言語での口コミからリードを獲得しなければならない場合、翻訳ツールだけで案件を創出することはできません。これは採用が必要となる最も一般的でありながら、見落とされがちな理由です。
  • 対面での商談が必須の場合: 現地でのパイロット運用、対面でのセキュリティ審査、顔を合わせて行う調達交渉など。
  • 調達プロセスが書類重視かつ規制されている業界の場合: 公共部門、ヘルスケア、金融サービスなど。法的拘束力のある契約書や提出書類が現地の言語で作成・審査されるケースです。
  • カスタマーサポートを母国語で提供する必要がある場合: サポート体制のない言語でプロダクトを販売することは、解約(チャーン)問題を先送りにしているだけにすぎません。
  • 市場の需要がすでに実証されている場合: 実際に売上が立ち始めた段階であれば、採用はもはやギャンブルではなくなります。

明確な判断基準はこうです。会話の成立を阻んでいるのが「言語だけ」なら、まだ採用すべきではありません。「市場の壁」が立ちはだかっているなら、採用しましょう。 このトレードオフの詳細は、採用前に海外市場を開拓する方法でも詳しく解説しています。

FAQ

Zoom、Google Meet、Teamsでも使えますか?

はい、どのツールでも同じように利用できます。特定のツールに直接連携する仕組みではないためです。Neweyはデスクトップ版のChromeまたはEdge上で動作し、ミーティングを開いているブラウザタブの音声をキャプチャして、通訳画面をそのまま商談内で画面共有します。ボットの入室許可や管理者による有効化設定も不要です。唯一の条件は、音声をブラウザタブから取得するため、デスクトップアプリではなくブラウザタブからミーティングに参加することです。

通訳の遅延(タイムラグ)で商談がぎこちなくなりませんか?

遅延は約1秒ほどで、ほとんどの人は数分で慣れます。それよりも重要なのは、文末までしっかり話し切り、一区切りごとに適度な間(ポーズ)を取ることです。これは通訳の有無に関わらず、営業トークの基本としても有効な習慣です。

自社プロダクト名や業界の専門用語には対応できますか?

そのために用意されているのが用語集機能です。独自の造語や専門用語が多いSaaS業界では、特に重要になります。最初の商談の前に、プロダクト名、機能名、カテゴリーの略語などを登録しておきましょう。

営業マネージャーが理解できない言語の商談でもレビューできますか?

はい、それこそが実務上の大きなブレークスルーです。セッションを保存して議事録を生成すれば、文字起こしと要約の両方がマネージャーの母国語で出力されます。案件レビューが担当者1人の報告に依存することはもうありません。

商談の音声データはサーバーに保存されますか?

リアルタイムでキャプチャされた音声はブラウザから直接音声認識エンジンへ送信され、当社のサーバーを経由することはありません。セッション履歴も、保存を選択した場合にのみ自身のアカウントに保存されます。詳細はプライバシーポリシーをご確認ください。

プロダクトやWebサイトのローカライズは不要になりますか?

いいえ、ローカライズも必要であり、これらは別の課題です。リアルタイム通訳はライブでの会話をカバーするものです。Webサイト、ドキュメント、オンボーディングメールなどは非同期で読まれるため、適切なローカライズが求められます。

すでに失注しかけている商談から試す

これを試すために、わざわざ新しい市場を探す必要はありません。現在のパイプラインの中にも、英語を話す担当者(チャンピオン)としか話せておらず、他の意思決定メンバーが一度も同席していない案件があるはずです。

彼らを商談に招待しましょう。「母国語で話していただいて構いません」と伝えるだけで十分です。

Neweyは、ブラウザ上でのリアルタイム翻訳字幕と、デスクトップ版ChromeまたはEdgeでの双方向ミーティング通訳を60言語で提供します。商談に使用しているツールを問わず、すぐにご利用いただけます。

何を見ていても、誰と話していても

相手が誰でも、どこにいても。自分の言語で世界中の人々とつながりましょう。